用語集
このテーブルは、I2Pや暗号を議論する際によく使われる用語のリストです。
- I2P: 不可視なインターネットプロジェクト: 匿名のレイヤーを提供する
という趣旨のプロジェクトで、ユーザーが様々なアプリケーションを使用して
匿名に通信できるようにするものです。
- ルーター: コアとなるI2Pソフトウェアで、I2Pネットワーク上の暗号化
されたパケットを運びます。デフォルトで全てのルーターがネットワークに
参加しており、ネットワークの助けとなるとともにルーターを通じてI2P
ネットワークに繋がるクライアントやサーバーに隠しトラフィックを提供
しています。
- ルーターアイデンティティ: ルーターと直接通信するのに必要な情報の
集まりで、例えばIPアドレスやリッスンしているポート
公開署名鍵と暗号鍵のことです。
- トンネル: クライアントやサーバーとI2Pネットワーク間の
匿名通信経路です。トンネルは一方通行でなので、あるクライアント
またはサーバーには最低二つのトンネルが必要です。着信トラフィック
に一つ、送信トラフィックに一つです。
- 宛先: トンネルの暗号化されたアイデンティティです。
I2Pネットワーク内のクライアントやサーバーのアイデンティティで
通常のインターネット上のコンピューターのIP:ポート番号
に相当します。
- リースセット: 特定の宛先のクライアントやサーバーと通信するのに
必要な情報の集まりで、例えば、その宛先に対する
着信トンネルのゲートウェイのようなものが
当てはまります。
この表は、様々なネットワークやコンポーネントの定義を一覧にしたものです。
用語や定義は下記より引用したものです。
Decentralization Off The
Shelf: 7 Maxims by Simply Secure(許可を得て使用)
- 非中央集権化: 一つの当事者への依存を避けたネットワークの
アーキテクチャ。ピアツーピアやブロックチェーン、フェデレーション、
多くの個々のユーザーを伴う分散型技術を含みます。
- ピアツーピア (p2p): ピアは、処理能力、ディスクストレージ、ネットワーク
帯域幅などのリソースの一部を、サーバーや安定したホストによる中央調整を必要とせず、他のネットワーク参加者が直接利用できるようにします。BitTorrent、Napster、Bitcoinによって有名になりました。
- フェデレーション: フェデレーションは、あるサービスの別々のデプロイメントが
共通のプロトコルを介して互いに通信することを可能にします。例えば、
@gmail.comから@hotmail.comにメールを送るとき、Googleが運営するメール
サーバーはMicrosoftが運営するメールサーバーとフェデレートしています。
各デプロイメントは、複数のユーザーをホストすることができます。
- ブロックチェーン: 複数の参加者の間のトランザクションを
検証可能かつ永続的な方法で効率的に記録
できる分散台帳です。
- 分散型システム: コンピュータサイエンス分野内の学術的トピックで、
ネットワーク越しに接続された多くの個々のコンピューターで構成
されるコンピューターシステムの設計に関するものです。ピアツーピア
ネットワークやブロックチェーンは、分散システムアーキテクチャ
の例になります。
- TCP/UDP: インターネット上で使用されている二つの主要
トランスポートプロトコルです。二つのコンピューター間でデータを
送信するのに使われる一般的なプロトコルです。
- DHT: 分散ハッシュテーブルのことで、一部のプロジェクトで分散される形で
キーバリュー型のペアの形式で情報を保存することによって
ピアを互いに接続するために使用されています。
- IPアドレス: コンピューターやネットワークに一意の数値で
それゆえにアドレスとして示すのに使えます。
- WebRTC: ウェブブラウザで接続を確立させるプロトコルの
基準で、データを直接ユーザー間で受け渡します。
- ハッシュ: 通常、文字と数字の文字列で表示される数値。
データを一意に識別する「指紋」として機能します。
- UX: ユーザーエクスペリエンスのことで、特に使いやすさの観点から見た
あるプロダクトやサービスを使用している人の経験全体を指す。